「世直し」かわら版 No.25


 4月の改選後、初めての議会となる6月定例会が6月11日から始まり、様々な議案や陳情等の審議が行われました。中でも、タバコのポイ捨てや歩行喫煙などを禁止する「藤沢市きれいで住みよい環境づくり条例」が提案され、全会一致で可決されました。また、私がこれまでずっとこだわり続けてきた「住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例」の改正が提案され、これも全会一致で可決されました。今回のレポートではこうした6月議会の様子についてご報告します。


■ 「藤沢市きれいで住みよい環境づくり条例」について ■
 市議会議員選挙後、議会内では新しい会派構成を巡る様々な政治的な動きがありました。これまでも市議会内では、同じような考え方や政策を持つ議員同士が集まり、「会派」というグループを作って様々な議会活動や議会運営が行われてきました。私もこれまで「立志の会」という会派に所属し、活動してきましたが、本来であれば、改選後も「立志の会」が存続し、しっかりと議会活動を行ってゆくことを望んでいました。
 しかしながら、改選後の市議会では政党色が強まり、大きく自民党系会派と民主党系会派をつくるような動きが模索される中で、「立志の会」についても、残念ながら2人が落選し、当選してきた5人についても私以外は全員政党の看板を掲げている中で、どうしても議会内での大きな流れの中に巻き込まれざるを得なくなり、「立志の会」の存続が極めて難しくなってしまいました。
 もちろん、本来であれば、「立志の会」八策というマニフェストをまとめ、昨年の夏に発表した以上は、その内容の実現に向け努力することが市民の皆様に対する政治的な責任という意味でも重要であり、私は「立志の会」の存続を強く望んでいましたが、結果的には、議会内での大きな流れの中で「立志の会」の存続は絶望的となってしまいました。
 そんな中、私についても、果たしてこのまま一人で「立志の会」の看板を引き継ぐのか、或いは、大きな流れの中でどちらかのグループを選択するのか、非常に難しい判断が求められましたが、結果的には、これまで「立志の会」で一緒に活動してきた三野議員と、比較的政治的なスタンスの近い4人の議員(鈴木議員、橋本議員、熊倉議員、浜元議員)と改めて6人で新しい会派を立ち上げ、「さつき会」という名前のもと、活動することになりました。しかしながら、個人的には、これまで「立志の会」で掲げてきた様々な政治的な理念や改革に対する志などを決して忘れることなく、これからも議会活動を続けて参りたいと考えておりますので、どうか皆様のご理解の程よろしくお願い申し上げます。

【表1】禁止行為と罰金

禁止行為 罰金 禁止行為 罰金
■禁止区域での歩行喫煙
■ポイ捨て
■ペットのふんの放置
20,000円 ■公共の建物等への
  落書き
50,000円



■ 「住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例」の改正について ■
 これまで私がずっとこだわり続けてきた「住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例」の改正が6月議会でようやく提案されました。この条例は、いわゆる地下室型マンションの建設を抑制する内容の条例で昨年の6月議会で提案され、可決されました。
 いま斜面地を切り開き階段状の地下室型マンションを建設することが全国的な問題となっています。そもそもの発端は国の規制緩和によりマンションの建設条件が緩和されたことにありますが、この規制緩和により、数少ない緑が残された斜面地が切り開かれて階段状の地下室型マンションが建設され、自然環境の保全や景観上の問題から近隣住民との間で様々なトラブルを起こしてきました。こうした全国的な社会問題と化した地下室型マンションに対し、国もようやく重い腰を上げ、法改正に踏み切り、各自治体が独自に条例で地下室型マンションの建設を抑制できるようになりました。
 そこで、藤沢市でも地下室型マンションの建設を抑制する「住宅地下室の容積率緩和の制限に関する条例」が昨年の6月議会に提案され、成立しました。しかし、この条例の対象地域には住居系の地域しか含まれておらず、実際に市内の状況を考えると、例えば善行坂などの斜面地を抱えた工業系の地域でも地下室型マンションが建設される可能性が残されている中で、私は開発行為を巡る無用なトラブルを未然に防ぐためにも、工業系や商業系の地域にも対象地域を拡大する必要があると考えています。もちろん、昨年の6月議会にこの条例が提案された折にも、そのような修正案を提出する動きをみせましたが、当時の議会内の様子では可決される見通しがたたず、結果的には市側に条例の改正も含め、対象地域の拡大を検討するよう求めて条例に賛成しました。その後、こうした議会内での議論を踏まえて市でも実態調査に乗り出し、パブリックコメントなど一連の手続きを経てから、ようやくこの6月議会に、工業系や商業系、さらには市街化調整区域までも対象地域に含める条例の改正が提案され、全会一致で可決されました。
 いま藤沢市内では開発行為を巡って様々なトラブルが発生しています。こうしたトラブルに対し、地域住民の声と現行の法律の枠組みとの間で常に頭を悩ませてしまっているのが藤沢市役所であり、私たち市議会議員でもあります。そこで、こうしたトラブルをいかに未然に防ぐ仕組みを作って行くかが一つの市政の課題になっています。地下室型マンションに関しては、ようやく一つの仕組みができましたが、その他の課題に対してもしっかりと枠組みが整えられるようこれからもチェックして参りたいと思います。
【市内の工業系地域の様子】

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